【映画レビュー】フジコ・ヘミングの時間を観て。
こんばんは。まさです。
本日は映画【フジコ・ヘミングの時間】を観てきました。
画像引用元:http://fuzjko-movie.com/
映画館に足を運んでいるお客さんを見ると、年齢層は高めで、
僕と同じ年代の若者はあまりいませんでした。
やっぱり同年代と比較すると僕は老けているのかな、と改めて思いました。笑
フジコ・ヘミングという人物、耳にしたことはありますが、実際の演奏を見るのは初めてでした。(画面をとおしてでさえ)
この映画を観ようと思ったきっかけは、予告編で、フジコ・ヘミングさんが演奏していたリスト作曲の【ラ・カンパネラ】を聴いたからです。
この曲、音楽をあまり知らない僕でも知っているくらい有名な曲で、好きな曲でもあります。
ピアニスト、フジコ・ヘミングとは
東京音楽学校(現・東京芸術大学)出身のピアニスト。
日本人 大月投網子とロシア系スェーデン人画家/建築家 ジョスタ・ゲオルギー・ヘミングを両親にもつ。
生まれはドイツのベルリンであり、幼い頃より母からピアノを学ぶ。
またピアニストであるクロイツアー氏にも師事し、
「フジコはいまに世界中の人々を感激させるピアニストになるだろう」
と言わさせるほどの才能をもっていた。
青山学院高等部在学中、17歳でデビュー・コンサートを果たし、東京芸大卒業後より、本格的な演奏活動に入り数多くの国内オーケストラと共演し、さらに28歳でドイツへ留学、ベルリン音楽学校を優秀な成績で卒業する。
その後長年にわたりヨーロッパに在住し、演奏家としてのキャリアを積み、ソリストとして契約することができたが、リサイタル直前に風邪をこじらせ、聴力を失ってしまった。
耳の治療の傍ら、音楽学校の教師の資格を得、以後はピアノ教師をしながら、欧州各地でコンサート活動を続けていた。
そんな折、フジコのピアニストとしての軌跡を描いたNHKのドキュメント番組、ETV特集『フジコ〜あるピアニストの軌跡〜』が放映され大反響を巻き起こし、一夜にして有名人に。
現在は、公演活動で多忙を極める中、猫や犬をはじめ動物愛護への関心も深く、長年の援助も続けている。人や動物を愛しする、人間味溢れる人柄により多くのファンを魅了している。
より詳しいプロフィール ⇨ こちら
映画を観た感想
フジコ・ヘミングさんはとても個性的なキャラクターをお持ちの方だと思いました。
・家(部屋)にこだわりがある
・動物が大好き
・かっこよくタバコを吸う
フジコ・ヘミングさんは自分が亡くなった後、自分の住んでいた部屋を残して、人に見てもらいたいと思っているらしいのです。
自分自身も、今は亡き、昔の有名な方の住んでいた住宅などを訪れるのが好きだと語っていました。
フジ子・ヘミングさんは世界に別荘を有しているのですが、どの家にも自分のこだわりを見せていた気がします。また、どの家にも家族の写真を飾っていたのがとても印象的でした。
また動物が大好きで、猫や犬と一緒に暮らしていて、幸せそうでした。
本人は結婚して、子供をもつことがいちばんの幸せだと思うとも語っていましたが、そうはいかない人もいて、だから私は猫と生活しているとも話していました。
加えて、子供は成長していくに連れ反抗してくるが、猫にはそれがない、ずっと変わらずにいてくれると、ヒトと動物とを対峙させていました。
これは、子供を授かれなかったことへの皮肉が混じっているのかなって少し思いました。
フジコさんが弾くピアノの音色には、フジコさんの人生が、つまり今まで経験してきた喜びや悲しみがすべて詰まっている感じでした。
だからこそ、聴く人を魅了してやまないのかもしれないですね。
80年間生きた人生の表現力は、若者には表現できないものがあるのかもしれません。
また劇中でフジコさんが、「楽しいことばっかりあって、悲しいことがないのはちょっとね。センチメンタルもいいじゃない」という言葉が心に残りました。
悲しいことがあるから、楽しいことがあった時にすごく喜べるんですよねきっと。そう思います。
映画を見て、生でフジコ・ヘミングさんのコンサートを聴いて見たいなと思いました。
僕が今まで生で聞いたピアノのコンサートは、久石譲さんしかありません。
今度はフジコ・ヘミングさんのコンサートに行こうと思います。
@まさ